矛盾

フジロックの配信を見てた。激しい音楽はもういいなどと書いたばかりなのに、自分の中のロックな気持ちが暴れ出した。あれ、まだいたのね。やっぱり私ロックが好きだったよ。

 

オリンピックはマジで興味なかった。中止にしなかった政府を憎らしく思った。今、コロナが本当に怖い。9月から子供を幼稚園に普通に行かせていいのか迷っている。こんな情勢だからフジロックは開催すべきではなかった。そう思う。今も心からそう思ってる。

 

でも配信を見てブチ上がる自分がいた。音楽を心から楽しみたいのにコロナのせいでノイズがかかる。それがすごく嫌だった。でもライブを見ているうちにそんなことは遠のいていった。ひたすら、格好良かった。音楽。こんなにもたくさんの人を踊らせることのできる、音楽。不要不急のもの。オリンピックを夢中になってテレビで見ていた人たちもきっとこんな気持ちだったんだなあ。その時はシニカルな目でしか見られなかったけど、所詮私も同じ穴のムジナでした。

 

昨日はナンバガを見ようと思いつつ何となく同時間のKing Gnuをチラ見したら持ってかれた。ライブがめちゃくちゃ格好良いバンドだった。うん、日常で聞くにはちと1曲1曲が重いけど、ライブっていう非日常でブチ上がるには最高だった。ナンバガも格好良かった。ギターの田渕さん、男たちに混じってロックしてる。すごいよ最高だよ。omoide in my headはどうしてイントロからこんなに私の心をドロドロのエモエモにするの?

 

今日は、清志郎バンドの後半と電気グルーヴも見られた。子供って、どうして親が自分以外のものに熱中してると妨害してくるんだろうね。なんで、好きなものを普通に見るだけのことがこんなに大変なのか。清志郎の時はアレクサでうっせえわをかぶせてくるっていう嫌がらせにあった。電気は寝かしつけの布団の中で全部見てた。

 

清志郎の曲は特に若い頃の思い出と結びついていたので、色々思い出したくなくて聞けずにいたけれど、やっぱり最高だなと思った。なんか最高とかしか出てこないね、語彙力。キモチEでヒロトガリガリの体で出てきた時の、最初のウッて思う感じ。ブルーハーツの映像を初めて見た時のことを思い出した。でもとってもチャーミングで、そう私、この人のこと大好きだったんだよなって。そして電気のライブ。最高すぎた。布団の中で本当は踊りたかった。こんな音とリズムと光の世界を生み出せる石野卓球って人は天才なんだろう。パーソナリティに問題があっても天才なんだからかなわない。その親友の瀧だってきっと変態。何よりステージの上の楽しそうなメンバーもとてもよかった。

 

よくわからないテンションで今の気持ちを書き記しておいた。自分の中の忘れてたものを呼び覚ましてくれたフジロック、ありがとう。本当は開催して欲しくなかったけど、でもありがとう。いつか見に行くね。その時は何のノイズもなく心から音楽を楽しめますように。