お守り


 今年の初詣は、実家に帰省していた時に近所の神社に行った。そこで、今年が厄年なので、厄除けのお守りを買った。以前会社に勤めていて、軽い鬱だった時に、その神社で同じように厄除けのお守りを買ったことがある。(その時は厄年でもなんでもなかったけど。)そうしたら、その年に、鬱の原因になっていた上司のいる部署を異動になった。あと現夫からプロポーズもされて、翌年会社自体を辞めることになった。私は占いは信じていない。というか、見ても5分後くらいには何が書いてあったか忘れてしまう。縁起を担いだりすることもあんまりない。でも、その神社のお守りは、「効いた」と思った。

 夫と結婚して、当時夫は海外赴任中だったので、帯同することになった。赴任先に引っ越す日、私は空港の預け入れ荷物にそのお守りをつけた。大事なお守りをよくそんなとこにつけたな、と今となっては思わないでもないけれど、私としては、目印としてキーホルダーをつけるみたいな感覚だったのだ。あとは、これからの生活の無事を祈ってみたいな気持ちももちろんあった。赴任先の国の空港について、預け荷物を受け取ったら、なんとお守りはもぎ取られたような雰囲気で、紐しか残っていなかった。ガーン。確かに袋状だし、変なものが入ってないか、あやしいもんね…。ショックだったけど、これからこの国で受けるかもしれなかった災厄を、きっとこのお守りが引き受けてくれたんだね。と私は前向きに受け止めることにした。実際その国での生活は、短かったけど、とても楽しい日々だったんだ。

 ところで、今年が厄年という認識はぼんやりとあったのだけど、去年が前厄だったということはすっかりと忘れていた私。先日、友達と話していた時に発覚して、「前厄と厄年と後厄と3年あるのに、そのうちの1年を気付かずに過ごしてたって、幸せだね」と言われた。確かに。認識してないほうが気楽で幸せっていうことはあるかも。「で、前厄でなんか悪いことあった?」…あった。不妊が発覚した。それで結構色々悩んだ1年だった。そのことは友達には言わなかったけれど、厄年侮りがたし、って心の中で思った。ちなみに、話の中で、ベッキーも今年厄年だったことが発覚。厄年KOEEEEEEE!

 でも私には厄除けのお守りがあるもんね。大丈夫だもんね。とか思っていた今日この頃だったのですが、妊娠したかもしれません、私。この1週間くらい、もしかして…?もしかして…!?ってずっと思いながら、でもあまり期待するのはよくない。そううまくはいかない。と自分の気持ちをおさえていたのだけど、検査薬で陽性が出たので、いよいよ期待が高まってきたところです。来週あたり産婦人科に行く。最近近しい人から流産したという話を立て続けに聞いたりしたので、過剰な期待や油断は禁物と思いながらも、でもやっぱり嬉しい。やっぱりお守り効いた。厄年なんかに負けない。これからがんばるよ。