つめたく澄んだ


 昨日は初めて、40分くらいぶっ続けで車を運転した。山のほうに向かっていて、途中で運転を夫に代わってもらうつもりだったけどタイミングを逃し、どんどん道が細くなって、やばいやばい…ってなったけど、山道に入る!っていう直前のとこで何とか交代できた。ほんとうにぎりぎりで、その先はマジ無理な感じだったのでほっとした。

 小さな滝を見た。滝の流れ落ちる先は浅瀬になっていて、近くで水をさわることができた。透明でとてもきれいな水だった。湧き水をくんで帰る人がたくさんいた。



 山の中のつめたくて澄んだ空気と水にふれ、滝の流れる音を聴いてたら、何だか心が洗われて、ずいぶんとすっきりした気持ちになった。その後に立ち寄った小さな牧場で食べたミルクジェラートもおいしかったし、生まれたての牛や山羊の赤ちゃんがいてかわいかった。

 でもその後、ちょっとはおりものが欲しいと思って通りがかりのGUに寄って、何気なくキャメルのニットパンツを試着したらめちゃかわいくて、カーデとニットパンツとほかにも数点、安物をばかすかと買ってしまい、せっかく浄化された心は煩悩にまみれた。GUにはマイルドヤンキーとおぼしき人がたくさんいた。


 帰り道にカーステレオから夫がかけたミスチルが流れてきて、「any」という曲の、

今僕のいる場所が探してたのと違っても
間違いじゃない きっと答えはひとつじゃない

というサビにはっとして、一瞬涙がでそうになった。なんていい曲なんだろうと歌詞を検索してみたら、急にすべてに嫌気がさして僕の中の暗闇をほじくりだしてもがいていた〜とか、色んなことを犠牲にして巻き添えにして悦に入ってた自分を時代のせいにした〜みたいにあって、あ、違うわ、私そこまでじゃないわ、別に時代とか関係ないし、と涙がさーっとひいた。ミスチルっていつもちょっと私には大げさなのだ(ファンの人ごめんなさい)。でもサビはよかったので、今もサビばかりをエンドレスで頭の中で歌っている。