沈黙に寄り添う


公園の横の道を歩いていた。

公園の木に、緑の葉っぱがわっさわっさと生い茂って、その葉っぱが道にせり出し、陰を作っていた。
(という説明で、わかるだろうか。表現力がない…)
涼しげなようだけど、私は虫が多そうなのが嫌で、その道を通ったことを後悔していた。
蚊に真っ先に狙われるタイプなもので。
しかも鳩が多い。
鳩はよく見ると不気味なので苦手だ。
足元の鳩をよけながら歩いていると、点々と何かが落ちていて、見ると蝉の抜け殻だった。

ああ、夏だなあ。


人に話さない、話せない、話したくない何かを持つこと。

そうすると人は、沈黙と仲良くなれる。

私は今まで、何でもかんでも人に話しすぎた。
もういい大人だし、ここいらで、沈黙と仲良しになっておくのもいいかもしれない。

先日、女4人で旅行に行ったのだけど、4人もいると、べつに1人くらい会話に参加していなくても、特に違和感はないものだ。
それに4人もいれば、全員に共通の話題なんてそんなにたくさんはないのだから、わからない時は、無理に入らなくてもいい。
もう長い付き合いなんだから、頑張って会話に参加する必要もない。

そんなことに、今更気付く。

そんな感じで、少しずつ、沈黙と友達になる。


私が黙っている時、その時は、沈黙がそばにいる。

そうして、誰かが同じように沈黙と寄り添っている時も、無理にそれを言葉で埋めようとしなくて、大丈夫なんだ。

anohika.hatenablog.com

まあ、頭の中のおしゃべりはいつも止まらないんだけど。(そしてそれをブログに書く)