(夏だぜ)
7月に入った。
いよいよ夏だね、と昨日夫に言ったら、
「おっととっと…」
と夫が言って、私はその言葉の続きをもちろん頭の中で思い浮かべてしまうのだけど、何となくむかつくから言わない。
別に楽しい曲なんだけどさ(世代がばれる)。
ところで夫がおっととっと、というのは何となく語呂が良い。
少しブログの間があいた。
土曜から火曜にかけて実家に帰っていた。
夫が週末に東京のビジネススクールに通っており、その間ひとりで家にいても暇なので、私も何かしらの用事を入れて、月1くらいは一緒に帰っている。
泊まるのは双方の実家で別々だけど、それが気ままだ。
最近夫のことを友達に話すと、意識の高い旦那さんだね、と言われることが多い。
そうかもな、とは思うけど、私の中のいわゆる「意識の高い人」のイメージと夫はあまり重ならない。
「意識の高い人」はきっとあらゆるガジェットとSNSを使いこなし、情報通でかつ発信力があり、細身で線の入ったスーツによく磨かれたとんがり靴を合わせ、六本木あたりを闊歩しているような気がする(偏見)。
夫はそのどれにも当てはまらない。
半年前にようやくスマホを使い出したくらいだし、もう少し身なりに気を遣ってくれれば嬉しいなあと思う。(結局それかよ。)
話がずれた。
私も近いうちに軽くパートを始めることになりそうで、そうしたらまとまった期間実家に帰るのが前より難しくなるので、今回は長めに帰らせてもらった。
それで父方の祖母と母方の祖父に会って、それぞれ一緒にご飯を食べてきた。
祖父母はもうかなりの高齢で、足だったり耳だったり、どこかしらを悪くしている。
でもふたりともその年齢にしては元気なほうだと思う。
何より食欲がある。
私と同じ量をぺろりと平らげる姿を、何だか頼もしく思って、嬉しくなった。
私は早くも夏バテで食欲が出ない今日この頃だけど、ちゃんと食べようとつくづく思った。
食べることは生きること。
今年のお正月に夫の実家に顔を出した時、老人ホームに入っている夫の祖母に初めてご挨拶した。
夫がおばあちゃんに最後に会ったのは海外赴任する前で、それからもう3年半も経っていた。
その時はまだホームにも入っていなかった。
久しぶりに会うおばあちゃんの小さく弱々しくなった姿を見て、夫は泣いていた。
会える時に会いにいかなきゃね、とその時話して、今回それをちゃんと実行できたからよかった。
貯まっていたamazonポイントで、超今更ながら「嫌われる勇気」を買って読んでいる。今半分くらい。
それに、過去の要因によってではなく、未来の目的のために今があるのだ、というようなことが書いてあった。
実家で気ままに過ごしていて、ふと、別に今何の悩みがあるわけでもないし、自分の育った環境について、あれこれ振り返るのはもうやめようと思った。
自分の性格は別に好きじゃなくて、悩みがある時は嫌いとすら思って、この性格はきっと育った環境によって形作られたのだからと、親や学校に対して複雑な思いを抱く。
でも実家に帰れば、父の愛は鬱陶しいくらいに深く、母には何でも話したくなってしまう。
そんな今の、自分の感じ方や気持ちが全てで、わざわざ過去を振り返らなくてもいいや、と思った。
必要ない。少なくとも今は。
また悩むこともきっと、いや絶対あるから、その時にまた考えればいい。
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