足を出したい


久しぶりに足を出したいな、と思って、昨日は膝丈くらいのふわっとしたスカートを履いて出かけた。
途端に足が冷えて、お腹が痛くなる。

最近いつもこうだ。
足を出すとお腹にきてしまう。
もう神様が「足出すな。いい齢なんだから」と言っているのかな。
(もしくはストッキング履けってことか…でもストッキングって合う服が限られるんだよな…)


ほんとうは膝丈どころか短パンを履きたい。
私はかつて短パンとか、ショート丈のボトムス(スカート以外)が好きでしょっちゅう履いていて、別にそれは異性の目とかは全く意識していなくて、ただただ動きやすくて楽ちんだしそのうえかわいい(と思っていた)ので好きだったのである。
まあ、Tシャツとか合わせて、全く色気のない格好だったのだけど。

でも最近電車で大学生くらいのギャルっぽい子が結構なショートパンツ(短パンじゃなくてそれはきっとショートパンツ)を履いていて、足をばばんと出していて、その若さゆえの健康的な足がセクシーだな、などと思ってしまう私がいて(ほんとうにすいません…)、同性の私がそう思うのだから異性はもっとそう思うのだろうな、と思ったりもした。

だから以前の私も何も考えずにただ好きで短パンを履いていたのだけど、もし何か性的な被害にあったりした時に、「そんな露出度の高い格好をしているから悪い。」と言われてしまう可能性があったのかもしれない。

大抵の人は、そうゆう服も「自分が」かわいいと思っているから着ているんだと思うけど、違うのかなあ。
「他人に」もしくは「異性に」、かわいいと思われるために、とかもてたいために、自分の趣味は全く脇において、「他人が」「異性が」かわいいと思う服を買う人なんて、ごく少数だと思うんだけどなあ。
(雑誌などで「モテ服」として特集されるような服を着ている人も、基本的にはそういう系の服を「自分が」好きだから買うんだと思う。)

でも、思わぬ被害にあう可能性があるから、自分が好きな服でもそれが露出度が高めだったりする場合は着ないほうがいいのかもしれなかったりして、難しい。


そして今は、そんな短パンもそろそろ卒業かなあという悩ましい年頃である。

短パン、数年前までは普通に履いていたんだけど…
なんか海外で暮らしていた時に、デング熱とかで蚊が危険と言われる国だったもんで、あと、宗教的に、露出はよくないと言われる国だったもんで、ほとんどジーパンかロングスカートとかで過ごしてたら、それにすっかり慣れてしまって、そんな時期に30歳を迎えたということもあり、なんかもう平気で短パンを履いてた自分を忘れてしまったというか、何となく恥ずかしくなってしまった。

(あとは、数年前はレギンスが流行っていて、それに合わせてショート丈のボトムスも流行っていたから履きやすかったのだろうな。
会社にもキュロット+レギンスとかで普通に行っていたもんな。
比較的服装が自由な会社だったので。)


自分が好きでかわいいと思っていた服も、年齢と共に似合わなくなるというのもあるだろうし、社会的な立場もあって年齢に見合った服装を心がけなければいけなくなるというのもあるだろうし、そうして着れなくなっていく服のことを考えるとやっぱり、若い時は自分が好きな服をたくさん着ておくのがいいと思う。

それを、「危険だから」という理由で着ないほうがいいっていうのは…自分の身は自分で守らなければいけないというのはほんとうにそうでとても大事なことなのだけど、残念だなと思う。


年齢を重ねて、また新しく好きになる、似合う服が増えるといいな。
それを楽しいと思えるようになれるといいな。