ペルー旅行記 その1(リマ、ナスカ)


2015年のGW、ペルー旅行へ行ってきた。8日間の弾丸ツアー。

初めての南米、見ごたえがあって楽しかったけど、移動時間がものすごく長く、高地で体調を崩したりもして大変だった。
時間がとれる人は、十分な日数をかけて行くのがいいと思う。

初めは旅行中に書いたメモだけをアップしようと思ったけど、この勢いで旅行記も書いてしまうことにしました。


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1日目。自宅から成田空港へ移動、約4時間。
途中上野駅の大衆酒場でお昼がてら1杯ひっかける。
成田からヒューストン(アメリカ)経由で、ペルーの首都、リマの空港へ。
移動時間約22時間。長い。
空港から市内のホテルに移動し、就寝。


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2日目。午前中はタクシーでリマの旧市街、アルマス広場を見に行く。
16世紀にスペインがインカ帝国を征服した後、リマを首都と定め、このアルマス広場を中心にして街を築いていったとのこと。

タクシーの運転手は英語が全く通じず、ドルもカードも使えなかった。
(現地通貨はソルだが、地球の歩き方にはドルも大抵の場所で使えるとあったので、とりあえずドルにしか両替していなかった。)
不安な移動だったが、広場に到着後、両替商でソルに両替できたので何とかなった。


整然とした広場。


立派なカテドラル。


横道に入るとかわいい街並み。


午後は2階建てのバスに乗り、8時間かけてナスカへ移動して終わる。
結構大きな音でずっと映画を流しているので(もちろん言葉はわからない)、車内ではなかなか眠れず。
地獄の移動。


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3日目。前の晩はホテルに到着後、寝たのが1時すぎとかだったけど、早朝に起きてナスカの地上絵を見にセスナの空港へ移動。
天気によっては何時間も待たされると聞いていたけど、15分くらいであっさりと乗れる。
(それは結構幸運なことらしい。)

まだ全然心の準備ができていない状態でセスナへ。
怖いのかな?とドキドキしていたけど別に怖くない。

ナスカの地上絵って、大規模な落書きみたいな感じ。
すごく高いところから見ているからどうにも現実味がないというか、なかなかその神秘性を感じ取れず。
私のにぶい感受性。

地上絵が描かれたのは紀元前後〜800年ごろとのこと。
雨がほとんど降らない乾燥地帯だから、消えずにずっと残っている。

副操縦士さん?がマイクで絵の説明をするのだけど、カタコトで日本語の単語を織り交ぜてくれる。
「ミギミギ(右)、コレコレコレ、コンドルコンドル」みたいな感じで、わかりやすいけど、ちょっとプッとなってしまう。


これがそのコンドル。わかるかな?

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地上絵を見終わって、朝の8時くらいにはホテルに戻る。
朝食を食べて、さて何しよう…

リマは都会だったけど、ナスカは小さな素朴な田舎街で、正直言って地上絵以外に見どころはあまりない。
午前中の時間をつぶすだけで一苦労だった。


見てて面白かったのは、市場くらいかな。
色んな形のカラフルな野菜と、生々しい肉。

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午後、またバスで8時間かけてリマへ戻る。地獄の移動再び。
でも、翌日以降のスケジュールが実はもっと地獄だったのだけど。

(ナスカの地上絵を見るには、わざわざナスカに行かなくてもリマから直接チャーター機でフライトする方法もあって、その方がずっと時間がかからなくて楽みたいです。
ただお金が高くつくのと、天気に恵まれない可能性があるとのこと。)


以下、帰りのバスの中で書いた文章。まだ元気だった。


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8日間のツアーでペルーに来ている。
今のところ旅のほとんどの時間を移動に占められていて、とてもとても疲れる。
でも楽しい。


海外旅行が好きだ。
以前、合コンで海外旅行が趣味などと言う女は無趣味を表明しているようなものだ、みたいな文章をネットで見て、まあ確かにバックパッカーをやっているわけでもないから大したことはないし、ほかにも大した趣味がないのは確かだけど、それでもそれくらいは言わせてほしいと思う。(合コン行く機会ないけど。)
20歳の頃から毎年どこかしら行ってるくらいには、好きなのだ。

海外旅行の何が好きかというと、違いを感じられるところ。
こういう地形や気候の中でこういう歴史があって、こういう文化や国民性が育ったんだなあ、日本とはこういうところが違うなあ、とか、そんな色々に思いを馳せる。

日本国内の旅行でもいつも同じようなことを考えるけど、海外のほうがより顕著に見えてくるものがある。


でも今回は思いを馳せるよりも、よみがえってくるものの方が多い。
去年の9月まで暮らしていた街のこと。
日本で暮らしているうちにいつのまにか薄れていた記憶。
薄れても何の問題もないような瑣末なことだ。

私が住んでいたのはインドの南部の田舎町だったのだけど(今までどこの国か書かないでいたけどさらっと書いてみる)、ペルーの海岸地帯と少し気候が似ているから、どこか似た部分も多い気がする。


一家総出で帰って来た人を出迎えるから、やたらと人の多い空港。
市場で売られているいびつな形の野菜。
ハイウエイ沿いの荒廃した風景。
屋台と野良犬。
おしゃべりしてばかりの陽気な店員たち。

そして日本人がほとんどいない、この感じ。
ストレンジャーということ。


観光らしい観光は、まだナスカの地上絵を見たぐらい。
明日はようやくマチュピチュだ。